1995年 日本 10.28 鑑賞 TV録画
監督:新藤兼人
出演:杉村春子、乙羽信子
有名な女優が、毎年、秘書にやってくる軽井沢の別荘が舞台。乙羽信子の遺作になった映画。
設定の年令は、はっきりしないが、70歳を過ぎているのだろうか・・・
かつて、同じ舞台を踏んだ女優の友人が、能役者のご主人とともに別荘にたずねてくる。 ほとんど、ボケてしまっているこの女性は、それでも、華やかなりしころの舞台のセリフをポツポツと覚えている。
この時点では、まだわからないが、実は、この夫婦は、永遠の旅に出発することを、あらかじめ決心していたのだ。
一方、30年以上別荘の管理人をしてる乙羽信子の娘が結婚することになる。娘の父親が、女優の亡き夫であったことを告白する。
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娘の足いれ式の場面が、面白かった。 うまくいくかどうか、正式な結婚の前に確かめるのがこの行事の意味で、実際の結婚に価する。 制度としてあるもので、 成田離婚よりはいいかも。